≪NSA コメンタリーシリ−ズ NO.1≫


〜原子力と環境〜

(社)日本原子力産業会議 原子力システム研究懇話会 編著
1993年6月23日発行
B5判 141頁
頒価 1,700円(税込み、送料別


【目次】


まえがき

T 地球環境問題とエネルギー分野の原子力利用
 T-1 地球環境問題
   (1) 地球温暖化問題の動向
   (2)  酸性雨問題の動向
   (3) 原子力発電の地球温暖化防止効果
 T-2 原子力利用の現状と将来
   (1) 原子力利用の現状
   (2) 原子力利用の将来
 T−3 地球環境問題解決のための原子力利用とその問題点
   (1) 原子力の利用効率の向上
   (2) 原子力プラントの立地
   (3) 安全性・信頼性の確保・向上
   (4) 原子力のパブリックアクセプタンスの推進
   (5) 開発途上国での原子力利用
     〔参考文献〕

U 放射線利用による環境保全
 U−1 放射線の作用
   (1) 放射線の種類と放射線源
   (2) 放射線の物理化学作用と生物効果
 U−2 公害物質の除去
   (1) 排煙中の有害ガスの処理
   (2) 水中の微量物質の分解 
 U−3 下水処理への利用 
   (1) 活性汚泥の肥料化
   (2) 二次放流水、活性炭再生への適用
 U−4 放射線滅菌への利用
   (1) 放射線滅菌の魅力
   (2) 医用器具の滅菌への利用
   (3) 医療廃棄物への利用
 U−5 食品照射利用
 U−6 害虫の根絶
   (1) 害虫根絶の仕組み
   (2) 沖縄群島のウリミバエ根絶作戦
 U−7  今後の展望と課題
     〔参考文献〕

V 人体に対する放射線の影響
 V−1 自然放射線レベルと健康
   (1) 環境放射線
   (2) 自然放射線の健康影響
   (3) 高レベル自然放射線地域と健康
 V−2 ヒトDNAの自然誘発及び放射線誘発傷害
   (1) 自然誘発(含むエイジング)のDNA傷害
   (2) 放射線誘発のDNA傷害
 V−3 適応応答とホルミシス
   (1) はじめにー古いパラダイム
   (2) Luckey説
   (3) 適応応答とホルミシスの機構
   (4) de minimis線量と容認できるリスク
 V−4 個人差の問題(ヒト遺伝子)
 V−5 核施設作業者の疫学調査:健康労働者効果
 V−6 低線量放射線の課題
   (1) 放射線リスク低減のための二つの努力
   (2) 低線量放射線の影響研究
    〔参考文献〕

W 環境放射能と人体の被曝線量
 W−1 環境における人口放射性核種
   (1) 環境への蓄積量の現状
   (2) 食品中の人工放射性核種
 W−2 人体の被ばく線量
   (1) 放射性ヨウ素ー131
   (2) ストロンチウムー90 Sr
   (3) セシウムー137 Cs
   (4) プルトニウムー 239Pu、240Pu
 W−3 旧ソ連事故の日本への影響
   (1) 降下量
   (2) 食品
   (3) 輸入食品
   (4) 旧ソ連事故による日本人の線量
 W−4 原子力発電事業による集団線量
   (1) 採鉱、精錬、加工
   (2) 発電炉の運転
   (3) 核燃料再処理
   (4) 地球規模に広がる核種
   (5) 固体廃棄物の処分
   (6) 職業被曝
   (7) 輸送
   (8) 線量のまとめ
 W−5 我が国の国民線量における原子力発電の寄与
   (1) 各線源からの実効線量当量
   (2) 日本国民1人当たりの実効線量当量
 W−6 問題点の考察
   (1) 原子力環境問題における集団線量と線量預託
   (2) 高レベル廃棄物の処分
   (3) モラトリアムになっている海洋処分
   (4) 放射性廃棄物でない廃棄物
   (5) 原子力に関する放射能への恐怖
     〔参考文献〕

X 核燃料サイクルと環境問題
 X−1 はじめに
 X−2 環境という観点から見た核燃料サイクル
   (1) 地球科学的に見た原子力利用と核燃料サイクル
   (2) 原子力施設設置による環境変化
   (3) 核燃料サイクル施設よりの放射性物質の環境放出(定常時)
   (4) 事故及び軍事利用に伴う環境影響
 X−3 放射性廃棄物処分と環境問題
   (1) 低レベル放射性廃棄物
   (2) 放射性廃棄物でない廃棄物
   (3) 高レベル放射性廃棄物
   (4) TRU廃棄物
   (5) ウラン廃棄物
   (6) 放射性廃棄物の区分と諸外国における放射性廃棄物の処分
 X−4 核燃料サイクルの高度化と環境問題
   (1) 再処理プロセスの高度化
   (2) 群分離・消滅処理
   (3) 資源再利用
   (4) no release, no wasteに向けて
 X−5 まとめ
   (1) 放射性廃棄物の処理・処分技術の確立
   (2) 核燃料サイクル技術の進歩・向上に向けて
     〔参考文献〕





 【執筆者一覧】

                           (執筆順、敬称略)




 T 地球環境問題と原子力利用
                     安     成 弘
                     (東京大学名誉教授)
                     瀬  間    徹
                     ((財)電力中央研究所環境総合推進室次長)

 U 放射線利用による環境保全
                     田 畑  米 穂 
                     (東京大学名誉教授)
                     勝 村  庸 介
                      (東京大学助教授)

 V 人体に対する放射線の影響
                     岡 田  重 文
                      (東京大学名誉教授)
                     酒 井  一 夫
                      (東京大学講師)

 W 環境放射能と人体の被曝線量
                     市 川  龍 資 
                      ((財)原子力安全研究協会常任理事)

 X 核燃料サイクルと環境問題
                     内 藤  奎 爾
                      (名古屋大学名誉教授)
                     田 中    知
                      (東京大学助教授)