《NSA コメンタリーシリ−ズ NO.24》

我が国将来世代のエネルギーを担う核燃料サイクル〜脱炭素社会のエネルギー安全保障〜

一般社団法人 日本原子力産業協会 原子力システム研究懇話会 編著
2019年3月8日発行
B5判 177頁
頒価 1,512円(税込み、送料別)


◇ 目次 ◇



刊行のことば 

まえがき

編集・執筆者一覧



第1章 原子力のミッション、人類の生存

 1.1 エネルギーの利用と原子力の意義
   人類文明とエネルギー /地球環境を保全する原子力 /原子力利用の目的は世界の平和
 1.2 エネルギー源のCO2排出削減
     地球環境と世界のエネルギー /日本の排出削減目標、原子力の役割
  1.3 ベストミックスを考える
   「3E + S」に替わる新たな評価軸 /「Se」を考える /二つの「E」を考える /新評価軸の「T」について
 1.4 脱炭素社会に向けての核燃料サイクルと再処理事業
   世界の原子力容量の見通し /世界の天然ウラン需給の見通し /日本の軽水炉使用済燃料再処理の見通し /日本の高速炉の本格導入時期 /日本の高速炉導入に向けた核燃料サイクル
   <コラム> 電力会社の再生可能エネルギーにかかる取組み
      ゼロ・エミッション電源として期待の高まる再生可能エネルギー導入の取組みと課題

第2章 核燃料サイクル、その歴史と意義

 2.1 核燃料サイクルとは
    ウラン利用効率1%未満・・・資源利用から見た軽水炉 /ウラン利用の理想体系は高速増殖炉サイクル /軽水炉導入期における再処理・リサイクルの意義とその後の変遷
 2.2 我が国の核燃料サイクル政策
    我が国の核燃料サイクル政策とその歴史的経緯 /揺らぐ我が国の核燃料サイクルに対する姿勢
 2.3 再処理方式と直接処分方式のバックエンド的視点での特性比較
    高レベル放射性廃棄物の発熱と処分場の必要面積 /高速炉サイクルのガラス固化体の発熱特性と処分場面積 /MOX使用済燃料の発熱と処分 /廃棄物毒性の観点からの比較 /使用済燃料中間貯蔵の必要容量
 2.4 二つの選択肢の核不拡散性の観点からの比較 
    核不拡散問題から見た二つの選択肢の特徴 /プルトニウム鉱山問題 /地層処分と核拡散防止の間の基本理念の衝突
 2.5 バックエンド方式の全般的比較
    経済性 / 二つの選択肢の総合比較 /原子力発電大国は再処理・リサイクル方式を目指す
 2.6 高速増殖炉サイクルの新しい視点:「究極のゴミ焼却発電炉」
 2.7 核燃料サイクルと核不拡散 /保障措置
   日本は核不拡散の優良国 /IAEAの保障措置 /国内保障措置 /保障措置への国際貢献 /今後の核不拡散・核セキュリティ活動
<意見> プルトニウム悪玉論を斬る
 
第3章 日本の軽水炉燃料サイクル施設

 3.1 六ケ所再処理施設
  アクティブ試験 /主な変更・トラブル /ガラス固化試験の苦難と解決 /改良ガラス固化設備 /新規制基準対応安全対策 /運転開始時期の変更の経緯
 3.2 その他の軽水炉燃料サイクル施設
    MOX燃料製造プラント /使用済燃料中間貯蔵施設 /廃棄物管理施設
 3.3 今後の核燃料サイクルの論点
  プルサーマル対象炉の扱い /分離プルトニウムの保有量 /プルサーマルの資源節約効果 /本命は高速炉とその核燃料リサイクル
<意見> 日本の核燃料サイクルを進めるために
  
第4章 高レベル放射性廃棄物地層処分を巡る社会との対話

 4.1 これまでの経緯と現状
高レベル放射性廃棄物地層処分の考え方 /地層処分研究開発第2次取りまとめと最終処分法の制定
4.2 HLWの地層処分を巡る社会との対話
 HLWに関するリスク認知 /専門家の考えるリスク /非専門家(普通の人々)の思い描くリスク /リスクの認知エラーが引き起こすスティグマ化 /地層処分のコミュニケーションの在り方
4.3 共進化の必要性
  市民対話で何を目指すのか /相互理解の上で目指すべきは共進化 /共進化を阻害する硬直性 /処分事業における共進化の余地
4.4 国の関与を考える
  政治の役割と責任 / 脳死臨調に学ぶ /「国が前面に立つ」に /「国」か「政治」か /共進化の場からのフィードバック /規制委員会の責任

第5章 核燃料サイクルの技術開発

 5.1 日本が開発した核燃料サイクル技術
      遠心法ウラン濃縮 /新型転換炉「ふげん」の歩みとその成果 /日本の再処理技術の変遷
5.2 核燃料サイクル技術開発における事故
    JCO臨界事故 /アスファルト固化施設の火災爆発
 5.3 もんじゅ計画と廃止決定
  もんじゅプロジェクトの歩み /もんじゅプロジェクト廃止に至る要因 /今後の取り組み方

第6章 核燃料サイクルの未来

    6.1 使用済み燃料中の有用元素回収、希土類とアクチノイドの分離
     使用済燃料の元素組成 /有用元素回収のシナリオと技術 /希土類とアクチノイド分離
 6.2 マイナーアクチノイドの核変換のための技術開発
     窒素15同位体濃縮に関する検討状況 /窒化物燃料製造・ふるまい・乾式再処理に関する研究開発状況
6.3 窒化物燃料サイクル、その特徴と利用技術
  窒化物燃料の特徴ー他の燃料と比較 /高速炉における窒化物燃料の利点 /窒化物燃料の製造方法と15N濃縮法 /窒化物燃料の乾式再処理法
 6.4 エネルギー選択、過去、現在、未来
  エネルギー技術と社会の進化 /環境の激変 /原子力・核燃料サイクル利用の視点
 

 ◇ 編集・執筆者一覧 ◇

                           (執筆順、敬称略)
  
  
編 集
山脇 道夫 (原子力システム研究懇話会)
藤井 靖彦 (原子力システム研究懇話会)
堀  雅夫 (原子力システム研究懇話会)
鳥井 弘之 (元 日本経済新聞社,東京工業大学)
田中 治邦 (日本原燃(株))
河田 東海夫(日本原子力研究開発機構)
千崎 雅生 (日本原子力研究開発機構)
柳澤 務  (原子力システム研究懇話会)


執 筆
山脇 道夫 (原子力システム研究懇話会)   【第1章1.1 / 6章6.4】
藤井 靖彦 (原子力システム研究懇話会)   【第1章1.1 / 6章6.4】
堀  雅夫 (原子力システム研究懇話会)   【第1章1.2】
鳥井 弘之 (元 日本経済新聞社,東京工業大学)【第1章1.3 / 4章4.3〜4.4 / 6章6.4】
田中 治邦 (日本原燃(株))        【第1章1.4 / 3章3.1〜3.3】
河田 東海夫(日本原子力研究開発機構)    【第2章2.1〜2.6】
千崎 雅生 (日本原子力研究開発機構)    【第2章2.7】
杤山 修  (原子力安全研究協会)      【第4章4.1〜4.2】
  柳澤 務  (原子力システム研究懇話会)   【第5章5.1.2 / 5.3】
山本 文雄 (元日本原燃(株))  【第5章5.1.1】
森下 喜嗣 (日本原子力研究開発機構)    【第5章5.1.2】
山村 修  (元日本原子力研究開発機構) 【第5章5.1.3 / 5.2.2】
金盛 正至 (一般社団法人SWN代表理事)   【第5章5.2.1】
鈴木 達也 (長岡技術科学大学) 【第6章6.1】
  高野 公秀 (日本原子力研究開発機構) 【第6章6.2】
高橋 実  (東京工業大学名誉教授) 【第6章6.3】
中村 政雄 (元 読売新聞社,東京工業大学)   <意見>
  金子 熊夫 (エネルギー戦略研究会長、元外務省 <意見>
槇山 実果 (関西電力(株))          【コラム】