刊行のことば まえがき 編集・執筆者一覧 第1章 原子力のミッション、人類の生存 1.1 エネルギーの利用と原子力の意義 人類文明とエネルギー /地球環境を保全する原子力 /原子力利用の目的は世界の平和 1.2 エネルギー源のCO2排出削減 地球環境と世界のエネルギー /日本の排出削減目標、原子力の役割 1.3 ベストミックスを考える 「3E + S」に替わる新たな評価軸 /「Se」を考える /二つの「E」を考える /新評価軸の「T」について 1.4 脱炭素社会に向けての核燃料サイクルと再処理事業 世界の原子力容量の見通し /世界の天然ウラン需給の見通し /日本の軽水炉使用済燃料再処理の見通し /日本の高速炉の本格導入時期 /日本の高速炉導入に向けた核燃料サイクル <コラム> 電力会社の再生可能エネルギーにかかる取組み ゼロ・エミッション電源として期待の高まる再生可能エネルギー導入の取組みと課題 第2章 核燃料サイクル、その歴史と意義 2.1 核燃料サイクルとは ウラン利用効率1%未満・・・資源利用から見た軽水炉 /ウラン利用の理想体系は高速増殖炉サイクル /軽水炉導入期における再処理・リサイクルの意義とその後の変遷 2.2 我が国の核燃料サイクル政策 我が国の核燃料サイクル政策とその歴史的経緯 /揺らぐ我が国の核燃料サイクルに対する姿勢 2.3 再処理方式と直接処分方式のバックエンド的視点での特性比較 高レベル放射性廃棄物の発熱と処分場の必要面積 /高速炉サイクルのガラス固化体の発熱特性と処分場面積 /MOX使用済燃料の発熱と処分 /廃棄物毒性の観点からの比較 /使用済燃料中間貯蔵の必要容量 2.4 二つの選択肢の核不拡散性の観点からの比較 核不拡散問題から見た二つの選択肢の特徴 /プルトニウム鉱山問題 /地層処分と核拡散防止の間の基本理念の衝突 2.5 バックエンド方式の全般的比較 経済性 / 二つの選択肢の総合比較 /原子力発電大国は再処理・リサイクル方式を目指す 2.6 高速増殖炉サイクルの新しい視点:「究極のゴミ焼却発電炉」 2.7 核燃料サイクルと核不拡散 /保障措置 日本は核不拡散の優良国 /IAEAの保障措置 /国内保障措置 /保障措置への国際貢献 /今後の核不拡散・核セキュリティ活動 <意見> プルトニウム悪玉論を斬る 第3章 日本の軽水炉燃料サイクル施設 3.1 六ケ所再処理施設 アクティブ試験 /主な変更・トラブル /ガラス固化試験の苦難と解決 /改良ガラス固化設備 /新規制基準対応安全対策 /運転開始時期の変更の経緯 3.2 その他の軽水炉燃料サイクル施設 MOX燃料製造プラント /使用済燃料中間貯蔵施設 /廃棄物管理施設 3.3 今後の核燃料サイクルの論点 プルサーマル対象炉の扱い /分離プルトニウムの保有量 /プルサーマルの資源節約効果 /本命は高速炉とその核燃料リサイクル <意見> 日本の核燃料サイクルを進めるために 第4章 高レベル放射性廃棄物地層処分を巡る社会との対話 4.1 これまでの経緯と現状 高レベル放射性廃棄物地層処分の考え方 /地層処分研究開発第2次取りまとめと最終処分法の制定 4.2 HLWの地層処分を巡る社会との対話 HLWに関するリスク認知 /専門家の考えるリスク /非専門家(普通の人々)の思い描くリスク /リスクの認知エラーが引き起こすスティグマ化 /地層処分のコミュニケーションの在り方 4.3 共進化の必要性 市民対話で何を目指すのか /相互理解の上で目指すべきは共進化 /共進化を阻害する硬直性 /処分事業における共進化の余地 4.4 国の関与を考える 政治の役割と責任 / 脳死臨調に学ぶ /「国が前面に立つ」に /「国」か「政治」か /共進化の場からのフィードバック /規制委員会の責任 第5章 核燃料サイクルの技術開発 5.1 日本が開発した核燃料サイクル技術 遠心法ウラン濃縮 /新型転換炉「ふげん」の歩みとその成果 /日本の再処理技術の変遷 5.2 核燃料サイクル技術開発における事故 JCO臨界事故 /アスファルト固化施設の火災爆発 5.3 もんじゅ計画と廃止決定 もんじゅプロジェクトの歩み /もんじゅプロジェクト廃止に至る要因 /今後の取り組み方 第6章 核燃料サイクルの未来 6.1 使用済み燃料中の有用元素回収、希土類とアクチノイドの分離 使用済燃料の元素組成 /有用元素回収のシナリオと技術 /希土類とアクチノイド分離 6.2 マイナーアクチノイドの核変換のための技術開発 窒素15同位体濃縮に関する検討状況 /窒化物燃料製造・ふるまい・乾式再処理に関する研究開発状況 6.3 窒化物燃料サイクル、その特徴と利用技術 窒化物燃料の特徴ー他の燃料と比較 /高速炉における窒化物燃料の利点 /窒化物燃料の製造方法と15N濃縮法 /窒化物燃料の乾式再処理法 6.4 エネルギー選択、過去、現在、未来 エネルギー技術と社会の進化 /環境の激変 /原子力・核燃料サイクル利用の視点 |
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