≪NSA コメンタリーシリ−ズ NO.6≫ 〜原子力と先端技術〔X〕〜 加速器の現状と将来 (社)日本原子力産業会議 原子力システム研究懇話会 編著 1998年6月29日発行 B5判 186頁 頒価 2,100円(税込み、送料別) 【目次】 |
刊行のことば 『加速器編』を監修するに当たって 執筆者一覧 第1章 加速器の歴史ー加速器の原理と技術の発達史の展望ー(平尾) T 創成期 U 各種加速器の原理とその発展 1 静電加速器 (1) バンデグラフ(ベルト型高電圧発生装置) (2) コッククロフト・ウォルトン装置(多段倍電圧整流器) (3) ベータトロン(磁気誘導加速器) 2 高周波加速器 (1) 線型加速器 (2) マイクロトロン(電子サイクロトロン) (3) サイクロトロンからシンクロトロンへ (4) ビーム蓄積、ビーム衝突、軌道放射、そしてビーム冷却 V おわりに 第2章 加速器による最近の電子・粒子ビームの発生技術 1 高エネルギー加速器:素粒子研究用(遠藤) T−1 素粒子研究の課題と加速器のタイプ (1) 粒子の性質を調べる研究 (2) 4種類の相互作用の統一 (3) 標準模型の検証 (4) 新粒子の探求 (5) 質量の起源 T−2 高エネルギー加速器の分類 T−3 高エネルギー加速器を支える2大超伝導技術 (1) 超伝導電磁石 (2) 超伝導高周波(RF)空洞 1−4 新世代の高エネルギー加速器 (1) 重イオンコライダ (2) Bファクトリ (3) リニアコライダ (4) ミューオンコライダ 2 中低エネルギー加速器:核物理、材料、生物薬の研究用 2−1 静電加速器(竹内) (1) はじめに (2) 静電加速器の利用の概況 (3) 加速エネルギー増強におけるこれまでの傾向 (4) 加速菅の性能について (5) 絶縁構造の改良例 (6) 最大級タンデム加速器の現状 (7) 今後の展望 2−2 リニアック(水本) (1) はじめに (2) リニアックの原理 (3) 電子リニアック (4) 陽子(重イオン)リニアック (5 大強度リニアック開発の現状 (6) まとめ 2−3 自由電子レーザー(峰原) (1) はじめに (2) コヒーレント及び非コヒーレント高輝度光源の現状 (3) 自由電子レーザーの原理 (4) 自由電子レーザーの特徴 2−4 サイクロトロン(荒川) (1) はじめに (2) 大型サイクロトロン (3) 複合型サイクロトロンシステム (4) 中型サイクロトロン (5) 小型サイクロトロン (6) 不安定核ビーム加速用サイクロトロン 2−5 シンクロトロン(山根) (1) シンクロトロンについて (2) シンクロトロン利用分野の発展と今後の展望 (3)中性子源駆動用リングの課題 3 2次ビーム発生技術 3−1 放射光(大野) (1) 偏向電磁石からの放射光 (2) 挿入光源からの放射光 3−2 RIビーム(矢野) (1) 入射核破砕方式 (2) 再加速方式 3−3 加速器による中性子の発生(大山) (1) D−T中性子源 (2) D−Li中性源 (3) 光核反応中性子源 (4) 核破砕中性子源 3−4 中間子(永嶺) (1) パイオンの発生 (2) ミュオンの発生 3−5 ポジトロン(岡田) 第3章 加速された電子・粒子ビームの利用 1 放射光利用(大野) 1−1 はじめに 1−2 放射光の特徴 1−3 X線と物理との相互作用 1−4 利用研究 (1) 概要 (2) 第3世代放射光源の特徴的な研究および測定法の例 1−5 おわりに 2 イオンビーム利用(田中) 2−1 はじめに 2−2 応用の立場から見たイオンビームの特質 2−3 理工学、医学分野の研究利用のためのイオンビーム技術 2−4 医学研究への応用 2−5 生物学研究への応用 2−6 材料科学研究への応用 (1) 耐放射線性材料の開発 (2) 材料の創製・加工 (3) 材料物性の解析 2−7 その他の理工学研究への応用 3 一般産業用利用ー電子線照射装置 3−1 はじめに 3−2 電子線照射の特徴 3−3 電子線照射装置応用夜技術の現状 (1) 電子線利用の経緯 (2) 電子線利用の現状 3−4 電子線照射装置の種類と特徴(松田) (1) 加速方式 (2) 直流電流方式 (3) 走査方式 第4章 未来の加速器技術と利用技術 1 レーザー/プラズマ加速の可能性(小方) 1−1 プラズマ波 1−2 プラズマ波の励起 1−3 加速距離の問題とその解決:光電波 1−4 レーザー・プラズマ加速器を実現する上での問題点 1−5 レーザー/プラズマ加速の応用 2 高強度中性子ビームの利用(大山) 2−1 波動としての中性子利用 2−2 粒子としての中性子利用 2−3 核変換を起こす道具としての中性子 2−4 中性子照射に耐える技術の開発研究 2−5 基礎物理の研究手段として 3 RIビーム利用 3−1 RIビームの特徴(矢野) 3−2 エキゾチックな原子核の研究 3−3 未知の原子核の探査 3−4 超重元素の創成 3−5 高スピン状態超変形核の探査 3−6 元素の起源を解明 3−7 RIインプランテーションとPETによる応用研究 3−8 スピン編極RIビームとベータ線NMRによる応用研究 4 ポジトロンビーム利用(岡田) 4−1 ポジトロンの特徴とポジトロンビームの利用分野 4−2 高強度単色ポジトロンビーム発生高出力電子リニアック (1) 最適電子ビームエネルギー (2) 高出力電子リニアックの概念設計 4−3 リニアック周辺技術 (1) 電子ビームトランスポート (2) 高出力ビーム対応コンバータ (3) 多ャンネル単色陽電子ビーム同時形成法 (4) 高効率モデレータアンブリー (5) 陽電子ビーム輝度増強 (6) ターゲット部局所遮蔽 5 中間子・ミュオンの利用(永嶺) 5−1 ミュオンの性質 5−2 ミュオンの触媒核融合 5−3 ミュエスアール法による物性研究 5−4 ミュオン元素分析 |
【執筆者一覧】 (執筆順、敬称略) |
総監修 能澤正雄((財)高度情報科学技術研究機構顧問・日本原子力研究所元理事) 監 修 鹿園直基((財)高度情報科学技術研究機構副理事長・日本原子力研究所前理事) 第1章 加速器の歴史ー加速器の原理と技術の発展史の展望ー 平尾泰男(放射線医学総合研究所顧問・前所長) 第2章 加速器による最近の電子・粒子ビームの発生技術 遠藤有聲(高エネルギー加速器研究機構教授) 竹内末廣(日本原子力研究所東海研究所物質科学研究部加速器管理室主 任研究員) 水本元治(日本原子力研究所東海研究所中性子科学研究センター陽子加速器研究室長) 峰原英介(日本原子力研究所関西研究所光量子科学センター自由 電子レーザー研究グループリーダー) 荒川和夫(日本原子力研究所高崎研究所放射線高度利用センター イオン加速器管理課副主任研究員) 山根 功(高エネルギー加速器研究機構教授) 大野英雄(日本原子力研究所関西研究所所長) 矢野安重(理化学研究所サイクロトロン研究室主任研究員) 大山幸夫(日本原子力研究所東海研究所中性子科学研究センター中性子科学計画室長) 永嶺謙忠(高エネルギー加速器研究機構教授、理化学研究所ミュオン科学研究室主任研究員) 岡田漱平(日本原子力研究所高崎研究所材料開発部技術開発課長) 第3章 加速された電子・粒子ビームの利用 大野英雄(前出) 田中隆一(日本原子力研究所高崎研究所放射線高度利用センタ−長) 松田耕自(日新電機且謦役・イオン機器事業部長) 第4章 未来の加速器技術と利用技術 小方 厚(高エネルギー加速器研究機構教授) 大山幸夫(前出) 矢野安重(前出) 岡田漱平(前出) |