「内容紹介(まえがきより一部抜粋)」
原子核の構成要素である「中性子」が発見されて6年で、フェルミは中性子を用いた実験を行い、1938年12月にノーベル賞を受賞した。その受賞時と同じ月の12月に「核分裂」が発見された。そして、その6年半後に原子爆弾が完成し、日本に投下された。このような急速な科学の進展は、通常では考えられない。調べると、数10名のノーベル賞科学者が一つの方向に向かい、さらに技術は急速に進展した。
その中で、科学者の中に迷いはなかったのだろうか? この点を調べてみたいと思った。
科学史という分野は私の専門外のことである。しかし、原爆完成という目的に向かって、軍事関係による資産の助けや政策的な決定もあったものの、科学があまりにも急速に進み過ぎると、その時流に乗ってより早く進めたいという競争が生まれたのも事実である。こういった流れは、一方では大きな危険を孕む。原爆がその一例であったのではなかろうか?
最近では、クローン技術や、また、AI技術があまりにも早く進み過ぎると、その中に多くの危険が内在することを忘れてはならない。